2025.05.08
シネマグラフとは?動く画像の用途・メリット・製作のコツを解説
「シネマグラフ」とは、基本は静止画で、一部分だけが動いている画像のことです。静止画よりも印象的に、動画よりも手軽に伝えたい内容を強調できます。
今回は、シネマグラフとは何か、動画とは何が違うのかを、デジタル媒体に取り入れるメリットや用途とあわせて解説します。高品質なシネマグラフを求めるなら、プロへの製作依頼をすることも検討してみてください。
シネマグラフとは?
「シネマグラフ(Cinemagraphs)」とは、静止画の一部分だけに動きをつけた形式の動画のことです。画像のなかでユーザーに注目してほしい箇所を強調したり、現実ではありえない独特な映像を作り出して注目を惹きつけたりすることが可能です。
GIFアニメーションとの違い
「GIF」とは、静止画に動きをつけられる画像フォーマット(ファイル形式)のことです。シネマグラフは静止画の一部分だけが動くものであるのに対し、GIFアニメーションという用語は、画像全体が動くものを指すのが一般的です。
両者の違いは動く箇所にありますが、シネマグラフもファイル形式は「GIF」であるため、広義ではGIFアニメーションの一種といえるでしょう。
シネマグラフを取り入れるメリット
デジタル媒体にシネマグラフを取り入れるメリットは、以下の3つです。
〈シネマグラフを取り入れるメリット〉
- ・ユーザーの注目を集める
- ・サイトのレイアウトを邪魔しない
- ・動画よりもファイル容量が小さい
シネマグラフがどのような役割を持つのか、同じ場面で動画を取り入れるのとは何が違うのかに注目して解説します。
ユーザーの注目を集める
WebサイトやSNS、メールマガジンなどを閲覧しているときに動く画像が目に入り、自然と興味を惹かれた経験がある方は多いでしょう。
「静止画の一部分だけが動く」というシネマグラフの独特な演出には、ユーザーの注目を集める効果があります。特にSNSのユーザーは、日々膨大な量の投稿をハイスピードで閲覧しているため、瞬間的に見た人の興味を惹きつけるシネマグラフの特性がマッチしているのです。
サイトのレイアウトを邪魔しない
Webサイトに動画を取り入れると、動画の存在感が大きすぎてレイアウトのバランスを崩してしまうこともあります。シネマグラフは一部分だけが動く画像であるため、主張しすぎず、自然になじみます。
「ここはユーザーの注目を集めたいけれど、サイトの主軸にするほどではない」というポイントは、シネマグラフによってほどよい存在感を持たせるのがおすすめです。
動画よりもファイル容量が小さい
GIFファイルで取り扱われるシネマグラフは、同じような内容の動画よりもファイル容量が格段に小さくなります。サイト内に組み込めるデータ容量に制限があり、なるべく節約したいときにもおすすめです。
ただし、シネマグラフには音声をつけることはできず、表現できる色数も少ないため、映像としては簡素なものになります。美麗・精細な映像が求められる場面には動画を、ワンポイントの装飾にはシネマグラフというように使い分けましょう。
シネマグラフを活用できる場面
シネマグラフは、主に以下のようなデジタル媒体に取り入れられています。
〈シネマグラフを活用できる場面〉
- ・Webサイト
- ・SNS
- ・メールマガジン
実際に、シネマグラフがどのように使われているのかを見ていきましょう。
Webサイト
Webサイトは、現在シネマグラフがもっとも活躍している場面です。商品・サービスの紹介ページなどにシネマグラフを取り入れると、平坦な印象を払拭し、ユーザーの印象に残るページを作れます。
テキストのみのページに画像を取り入れると、文章で説明している内容を直感的に捉えることが可能です。同様に、画像に動きをつけると重要なポイントをさらに強くアピールできます。シネマグラフが持つ効果を活かすためには、ページ内にテキスト・静止画・シネマグラフをバランスよく取り入れる必要があります。
SNS
短いテキストと画像・動画によって構成されるSNSの投稿は、画像や動画によってユーザーの目を惹きつけることが重要です。一目見た瞬間に印象に残らないと、投稿を詳しく見てもらうこと自体が叶いません。
動画には多くの情報を詰め込めるものの、少なくとも数秒間は見続けないと内容を把握できない側面もあります。そこで、静止画に最低限の情報をまとめ、シネマグラフ化して重要ポイントを強調すると、伝えたい内容を瞬間的にユーザーに届けられます。
メールマガジン
HTML形式のメールマガジンでは、本文中にシネマグラフを挿入できます。
多くの企業から日常的に送られてくるメルマガは、詳しく目を通さずに捨ててしまうユーザーも多いものです。SNS投稿と同様に、一目で「最後まで読んでみたい」と思わせることが重要です。メルマガにシネマグラフを取り入れている企業は少ないため、読み手に新鮮に感じてもらえるでしょう。
また、メルマガに動画を挿入すると容量が大きくなってしまいますが、シネマグラフを選べば容量を大きく削減できます。相手がメールを受信するのに時間がかかったり、容量制限によって受信できなかったりといったトラブルを避けられるのも大きなメリットです。
高品質なシネマグラフを製作するコツ
近年では、スマートフォン向けアプリでも簡単にシネマグラフを製作できるようになりましたが、高品質なものに仕上げるためには以下のようなコツを押さえる必要があります。
〈高品質なシネマグラフを製作するコツ〉
- ・高品質な静止画素材を使う
- ・定点カメラで動画を撮る
- ・ループが不自然にならないように調整する
高品質な静止画素材を使う
シネマグラフの製作素材になるのは、静止画と動画です。シネマグラフの大部分は静止画であるため、特に静止画素材の品質が全体の印象に大きく影響します。掲載する媒体や取り扱っている内容に合っているかをよく吟味して選ぶことが大切です。
定点カメラで動画を撮る
シネマグラフの制作に用いる動画素材は、必ず定点カメラで撮影することが重要です。手持ち撮影で背景がぶれると、シネマグラフが不自然な仕上がりになってしまうので注意しましょう。
ループが不自然にならないように調整する
シネマグラフやGIFアニメーションは、短い尺の動画をループ再生することで永続的に動いているように見せています。動画の始点と終点の構図をできる限りそろえ、つなぎ目を感じさせない自然なループができるように調整しなければなりません。
まとめ
シネマグラフをWebサイト・SNS投稿・メールマガジンなどに取り入れると、動画よりも手軽にユーザーの注目を集め、内容を深く印象づけられます。スマホを使って手軽に製作できますが、高い品質を求めるならプロへの依頼がおすすめです。
ジオイメージワークスでは、写真や動画の撮影・編集、素材製作等のご依頼を承っております。素材となる静止画・動画の撮影から専門家が手がけ、高品質なシネマグラフを製作いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。