2025.05.08
魅力的な動画制作の企画書の作り方とは(テンプレートあり)
効果的な動画を制作するには、目的やターゲットを明確にした企画書が欠かせません。この記事では、企画書に必須の11項目と具体的な記入例、さらに企画書作成のコツをご紹介します。テンプレートも用意しましたので、初めての方でも分かりやすく、説得力のある企画書を作成できます。
動画制作を成功に導くためのノウハウを、ぜひ活用してみてください。
動画制作の企画書で必要な要素(テンプレートあり)
動画制作を成功させるには、目的やターゲットに合わせた企画書が重要です。まずは、企画書に必須の11項目と、具体的な記入例を含めたテンプレート、さらにそれぞれの詳細をご紹介します。これらを参考に、効果的な動画制作を実現しましょう。
項目 | 記入例 |
---|---|
① 企画タイトル | 「SNS動画広告で訴求! 営業管理クラウドサービス『△△』」 |
② 目的 | 新規顧客獲得 |
③ 課題 | 競合サービスが多く、認知度が低い |
④ ターゲット | 主に中小企業の経営者やマーケティング担当者 |
⑤ コンセプト | シンプルで分かりやすい解説を基に、スマートな営業管理を提供 |
⑥ 商品やサービスの強み | リアルタイムデータ分析が可能で業務効率アップ |
⑦ 媒体・配信先 | Facebook、Instagram、YouTube広告 |
⑧ 動画の長さ | 1分以内で要点を伝える |
⑨ 絵コンテ | 別資料としてストーリーボード(絵コンテ)を作成し添付 |
⑩ 予算 | ・製作費40万円 ・動画広告の配信費20万円 |
⑪ 制作スケジュール | 企画決定から2ヶ月後の配信を目指す ・撮影日:〇月〇日 ・公開日:△月△日 |
①企画タイトル
企画タイトルは、動画の内容が一目で理解できるように簡潔に記載しましょう。「配信先+商品名」とすることで、動画の目的が明確になります。さらに、作成者の名前や作成日を記載すると、より親切な印象を与えられます。
②目的
動画制作で一番大切なのは、動画を通して何を達成したいのかを明確にすることです。例えば、商品を「買いたい!」と思ってもらうのか、「自社のことを知ってほしい!」のかで、動画の内容は大きく変わります。明確な目標を立てることで、動画の内容や方向性が決まり、企画書の説得力が増します。
③課題
商品やサービスの広告活動における、現在抱えている問題点を整理します。動画制作で解決したい課題として、「商品PRがうまくいっていない」「認知度が低い」など、課題を明確にすることで動画の方向性が定まり、本当に動画制作が必要なのか効果が見込めるのかが見えてきます。
④ターゲット
誰に見てほしい動画なのか、具体的に書き出しましょう。年齢・性別・職業だけでなく、家族構成や年収、悩みまで想像すると、より動画の内容や構成が定まります。
例えば、B to B企業向けなら、企業規模や業界、担当者の役職なども重要です。ターゲット像が明確になることで、彼らに響く動画制作が可能になります。
⑤コンセプト
動画のテーマやトーンを決定し、全体の方向性を明確にします。伝えたいメッセージや世界観を盛り込み、視聴者に響く内容に仕上げましょう。希望する出演者やアニメーションスタイルもここで示すと、制作チームとのイメージ共有がスムーズになります。
⑥商品やサービスの強み
商品やサービスの独自性、競合との差別化ポイントを整理します。例えば、特有の機能や価格競争力などを具体的に示すと、訴求力が高まります。
⑦媒体・配信先
動画配信プラットフォームは、X(旧Twitter)は短尺エンタメ、Facebookはビジネス向け、Instagramはおしゃれな動画など、それぞれ特徴が異なります。大画面視聴も考慮し、画質やアスペクト比も重要です。企画書には、配信プラットフォームと活用シーンを具体的に明記しましょう。
⑧動画の長さ
動画の長さは、視聴者の興味を保つために重要です。配信媒体によって異なるため、複数の長さを検討しておきましょう。目的やターゲットに応じて最適な尺を設定し、制作費用にも影響することを考慮して短くても効果的な構成を心掛けることが大切です。
⑨絵コンテ
動画の設計図である絵コンテは、イラストで構成やセリフ、効果音などを表現し、関係者間でイメージを共有するための資料です。動画全体の構成や尺の確認もできるため、制作の効率化に役立ちます。企画書に簡易版を添付するなど、イメージ共有に活用しましょう。
⑩予算
動画制作費は、機材レンタル・スタジオ代・人件費・編集費・BGM使用料など多岐にわたり、内容によって大きく変動します。そのため、明確な予算設定が重要です。
予算内で質を保つには、ナレーション動画や既存映像活用など、表現方法を工夫しましょう。
⑪制作スケジュール
通常、撮影から配信まで1〜2ヶ月かかることが多いです。撮影日・編集期間・公開日を設定し、すべての作業が遅れなく進むように管理しましょう。しっかりしたスケジュールを立てることで、プロに依頼する際の信頼性が高まります。
惹きつける動画制作の企画書を作る4つのコツ
魅力的な動画制作の企画書を作成し、企画を通すためにも、次の4つのコツを押さえておきましょう。
- ・ターゲットのどのような悩みを解決できるかを明確にする
- ・費用対効果についてもアピールする
- ・動画制作の全工程を分かりやすくまとめる
- ・日常的に動画マーケティングに有益なメディア情報を集めておく
ターゲットのどんな悩みを解決できるか明確にする
ターゲットの属性を調査するためには、アンケートやインタビューも有効です。新商品プロモーションなら、「20〜30代の女性が求める機能」として具体的に記載することで、魅力的な動画制作の土台を築けます。
費用対効果についてもアピールする
企画書には、費用対効果を具体的な数字で示すことが重要です。売上目標やコスト削減策を明確に示すことで、企画の納得感と説得力を高め、承認を得やすくなります。配信費用も含めた予算算出も忘れずに行いましょう。
動画制作の全工程を分かりやすくまとめる
動画制作の企画書を通す場合や動画制作をプロに依頼する際など、企画書に制作工程や時間配分が明確に記載されていると、相手も安心します。いつ何が行われるかが分かれば、スケジュールも立てやすいですし、担当者の負担も軽減できます。
日常的に動画マーケティングに有益なメディア情報を集めておく
ぜひ異なるジャンルからもインスピレーションを得て、企画書を作成しましょう。例えば、ドラマやアニメなどから演出や表現方法を吸収することで、オリジナリティ溢れる企画書が生まれ、他社との差別化につながります。
まとめ
効果的な動画制作には、目的やターゲットを明確にした企画書が不可欠です。企画書には、魅力的なタイトル設定や目的・課題・ターゲットの明確化、コンセプトや強みの訴求、配信媒体・動画尺・予算・スケジュールなど、11項目を盛り込む必要があります。さらに、ターゲットの悩み解決を明確化して費用対効果を具体的に示し、制作工程を分かりやすく提示して、他のメディアからアイデアを得て差別化を図ることも大切です。
これらの要素を盛り込み、簡潔で説得力のある企画書を作成することで、動画制作の成功につながります。ご紹介したテンプレートをぜひ活用して、効果的な企画書を作成しましょう。
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