2025.05.08
動画マニュアルとは?メリット・デメリットや作り方を解説
動画マニュアルは、複雑な内容を視覚的・聴覚的に伝えられる手段として近年急速に普及しています。ただし、伝えたい内容を的確に示すためには、視聴者が見やすい・わかりやすいと感じる動画を制作しなければなりません。
今回は、動画マニュアルを制作するメリットとデメリット、動画制作の大まかな流れについて解説します。高品質な動画マニュアルを求める方は、制作作業の外注も検討してみてください。
動画マニュアルとは
「動画マニュアル」とは、社内におけるさまざまな業務の内容や手順をまとめた「マニュアル」を動画の形式にしたものです。紙の形式では伝わりにくい複雑な内容も、動画化して視覚・聴覚に訴えかけることでわかりやすく効率的に伝達できます。
動画マニュアルとの相性が良い内容
さまざまな種類があるマニュアルの中でも、特に以下のような内容のものは動画との相性が良いです。
〈動画マニュアルとの相性が良い内容〉
- ・業務手順書
- ・研修マニュアル
- ・営業マニュアル
- ・製品の取り扱いガイド
社内スタッフで共有するものだけでなく、顧客に向けた製品の取り扱いガイドを動画化するケースもあります。
動画マニュアルを制作するメリット
紙のマニュアルと比べて、動画マニュアルを制作することには以下のようなメリットがあります。
〈動画マニュアルを制作するメリット〉
- ・複雑な内容をわかりやすく伝えられる
- ・マニュアルを印刷する手間・コストが省ける
- ・時間や場所を問わず気軽に閲覧できる
複雑な内容をわかりやすく伝えられる
業務の手順を示すマニュアルは、文字と写真とイラストだけで構成される書類の形式では、内容が伝わりにくくなってしまうことがあります。動画の形式は、受け手が視覚的・聴覚的に情報を受け取れるため、文字ベースの説明では複雑になる内容も、効率よく伝えられることが大きなメリットです。
マニュアルを印刷する手間・コストが省ける
紙のマニュアルを制作して複数のオフィスや店舗などに配備する場合は、その数だけ印刷と製本をしなければなりません。動画マニュアルなら、電子データを送受信するだけで配備が完了します。
また、電子データは紙に比べて紛失するリスクが低く、万が一削除してしまった場合の複製も容易です。
時間や場所を問わず気軽に閲覧できる
動画マニュアルは、アクセス権を得たデバイスがあればいつでもどこからでも閲覧できます。公開設定次第では、出かけ先で社外のデバイスから内容を確認することも可能です。
また、製品の取り扱いガイドをYouTubeなどで一般公開すれば、取扱説明書がユーザーの手元にないときや紛失したときに、気軽に閲覧できるため便利です。
動画マニュアルを制作するデメリット
動画マニュアルを制作することには、以下のようなデメリットもあります。
〈動画マニュアルを制作するデメリット〉
- ・手元にデバイスがないと閲覧できない
- ・部分的な確認には手間がかかる
- ・内容の更新がしにくい
手元にデバイスがないと閲覧できない
動画マニュアルを閲覧するためには、スマホやタブレット、PCなど何らかのデバイスが必要です。同じ内容を記した紙のマニュアルを用意しない場合、デバイスがない環境ではマニュアルを参照できなくなるため、注意しましょう。
また、スタッフがいつでも動画マニュアルを参照できる環境を作るなら、社用スマホ・PCなどの配布や、インターネット環境の整備が求められます。
部分的な確認には手間がかかる
紙のマニュアルの場合、目次を作ったりふせんを貼り付けたりしておけば、後に確認したい箇所だけをピンポイントに参照できます。しかし、動画マニュアルの場合は「どの動画の何分ごろに何を説明しているか」というマニュアルが別途必要になり、やや面倒です。
内容の更新がしにくい
動画マニュアルの内容を更新したいときには、動画編集を再度行わなければなりません。テロップを数箇所書き換える程度なら負担は少ないですが、大幅な内容変更や音声・映像の差し替えが必要である場合には、長時間の作業が発生します。
動画マニュアルの作り方
ここからは、動画マニュアルの作り方を簡単に紹介します。事前に何を準備すべきなのか、どのような流れで作業を進めるのかを理解しましょう。
〈動画マニュアルの作り方〉
- ①動画全体の構成を考える
- ②必要な情報を集める
- ③台本を作る
- ④素材の撮影・録音をする
- ⑤動画編集をする
①動画全体の構成を考える
まずは自社で、あるいは制作依頼先の担当者と相談しながらマニュアル動画全体の構成を考えます。1本の動画で誰に何を伝えたいのか、どのような情報をどのような順序で説明していくのかを決めながら構成案を練りましょう。
②必要な情報を集める
考案した構成に沿った動画マニュアルを作るために、必要な情報を集めます。紙のマニュアルがある場合はそちらを参考にしつつ、新たに追加したい情報や内容を更新したい箇所を明確にしておきましょう。
動画制作の工程を一貫して外注する場合にも、ある程度の情報収集や精査は自社で行い、依頼先に共有する必要があります。
③台本を作る
集めた情報をもとに台本を作り、どのような流れの動画を作るのかを具体的にします。
伝えたい情報を漏れなく動画中に盛り込むためには、どれだけ短い尺であっても台本を作ることが大切です。撮影時にそのまま読み上げられる内容にする方法や、要点を伝えたい順に箇条書きでまとめるような方法もあります。
④素材の撮影・録音をする
台本に沿って、素材となる動画や静止画の撮影・音声の録音を行います。パソコン作業の説明なら画面キャプチャをする、現場作業の説明なら業務の様子を撮影するなど、方法はさまざまです。作業マニュアルの制作時には、動画で説明する内容に相違がないか、実際の作業員に確認してもらうことが重要です。
編集の際に素材が不足しないように、実際に使用を想定している尺よりも長めに、可能なら別アングルの動画も撮影しておきましょう。
⑤動画編集をする
素材の撮影と録音が完了したら、最後に動画編集の作業を行います。動画編集の質や傾向によって動画の印象が大きく変わる重要な工程です。
編集を外注するときに、使ってほしいBGMや効果音、企業ロゴや写真などの素材がある場合は、事前に共有しましょう。参考動画を提示し、自分で絵コンテを描くなどして、自分の頭の中にあるイメージをできる限り具体的に伝えることがイメージ違いを防ぐコツです。
まとめ
動画マニュアルを制作すると、紙のマニュアルではわかりにくい複雑な内容も、視覚的・聴覚的に伝達できます。デバイスがあればいつでもどこからでも閲覧でき、共有や複製が容易である点も便利です。
高品質な動画マニュアルを制作したいなら、動画編集を専門的に手がける制作会社に外注するとよいでしょう。ジオイメージワークスでは、幅広いジャンルの動画の編集依頼を承っております。構成の検討から動画完成までを一貫して担当することも可能なので、ぜひお気軽にご相談ください。